四柱推命や算命学で重要な要素として使われる「十干」。
「十干」は「その人の性格や内面を映すもの」と言われています。
さらに、十干と日本でもおなじみの十二支を一緒に読み解くことで、その人の運勢や人生の傾向を読み解くことができます。
今回は、十干の1つである【壬（みずのえ）】について詳しく解説します。
【壬】の意味や性格、恋愛傾向、結婚運、仕事運、金運、さらにほかの十干との相性も紹介します。
目次
四柱推命【壬(みずのえ)】とは？
「壬」は十干の9番目にあたります。
十干は四柱推命で占う際に必要となる要素の1つで、十二支と組み合わせて生まれた年、月、日に割り振って鑑定します。
十干は「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10種があり、「木」「火」「土」「金」「水」の5つの自然五行を「陰」「陽」のタイプに分けたもので、10種あるため十干と言います。
「壬」は「水」の「陽」のタイプにあたり、海や湖などの「大きな水」のイメージがあります。
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壬(みずのえ)の意味とは？
「壬」は広い大海や雄々しく流れる大河など、「大きな水」や「流動する水」のイメージがあります。
意味としては、「流動」「スケールが大きいこと」「豊かさ」「強引さ」「一途」「楽観的」「順応性」「臨機応変」「大らか」「包容力」などにあたります。
広い海を自由に泳ぐように、世の中のたくさんの人々と出会い縁を繋いでいくことで発展していく十干となります。
季節で言えば冬を指し、種が地面の中で芽吹く準備をしている様子を表しています。
「壬」の人の性格とは？
「壬」の人は、優れたインスピレーションと豊かな感受性を持つ、周囲が一目置く存在です。
アーティストのような垢抜けたセンスと繊細さがあり、芸能人にも当てはまる人が多い十干です。
ずば抜けた直感力と瞬発性のある判断力で大きなチャンスを掴む人も多いでしょう。
ただ熱しやすく冷めやすいところがあり、その時の気分によって物事に対する取り組み方にかなりムラがあります。
興味がないことには適当ですが、やりたいことに関しては寝食を忘れるほど没頭します。
人情に厚く、社交性は抜群。
人脈が広く、高い行動力と先見の明で自然と人を引っ張っていく立場になります。
しかし内心寂しがり屋で、1人きりだと不安になることがあります。
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「壬」の人はどんな恋愛をする？
感受性の強い「壬」の人は、恋愛でも心の繋がりを大事にするタイプ。
相手の気持ちを察する能力に長けているため、相手が求めていることにスムーズに応えることができ、円満な関係が築けます。
流動する水のようにくるくる変わる表情や、「壬」の人の楽しいおしゃべりに魅力を感じる異性は多いでしょう。
さらに、「壬」の人の包容力に癒され堕ちる男性も多いはず。
しかし自由な水の性質から飽きっぽいところがあり、マンネリを感じると浮気に走ることがあるので要注意。
また、人の気持ちがわかる「壬」の人ですが、自由人のため束縛は好みません。
不自由だと感じたり、我慢する状況が長く続けば、ある日突然大爆発することがあります。
「壬」の人はどんな結婚をする？
「壬」の人は、家庭でも心の繋がりを重視します。
熱しやすく冷めやすい「壬」の人も、結婚したら家族と信頼関係を築くべく、熱心に愛情を注ぎ続けます。
もともと面倒見がよいところがあり、愛する家族のために献身的に尽くします。
また子供好きで、男女関係なく子育てに積極的に関わります。
独身時代は自由に生きていた「壬」の人ですが、結婚すると家庭第一になりますので、そのギャップに周囲が驚くかもしれません。
結婚後は持ち前のコミュニケーション力を活かし、家族のために近所付き合いや親せき付き合いに勤しみます。
ただ、信頼関係さえきちんと築けていたら家族の形にはこだわらないため、別居婚や事実婚を選ぶ人もいます。
「壬」の人の仕事は？
「壬」の人は興味をもったことをとことん追求する凝り性なタイプのため、好きな仕事や分野で大きな成功を収める可能性が高いです。
流動する水のように柔軟に思考し、変化に強いのが強みです。
またインスピレーションに富み、さらに広い視野で物事を考えられるため、どんな仕事でも期待以上の結果をだすことができるでしょう。
単調な仕事は飽きやすいため、事務や会計などのルーティーンや緻密な計算作業よりも、常に時勢と流行を読むファッション業界やIT情報分野など変化の多い仕事が適しています。
また自由人の気質を持っていますから、企業の1人として枠の中で働いたり、チームプレーの仕事よりも、自分の裁量で自由に動けるフリーの仕事だと、水を得た魚のようにのびのびと能力を発揮できるでしょう。
またコミュニケーション能力が高いため、社内での人気も高いのが「壬」の人の魅力。
面倒見の良さを社内でも発揮し、後輩からも慕われます。
「壬」の人の金運は？
「壬」の人は、お金への執着が薄く、あまり興味がありません。
お金が沢山あることを名誉とはあまり思っておらず、それよりも好きなことに没頭したり、楽しむことの方が人生にとって価値があると考えています。
また、お金の使い方については、物を買ったり財産を増やす事よりも、旅行やイベント、プレゼントなどの思い出作りに使うことに幸せを覚えます。
そのため、出費がかさばっても手元に残るものは少ないかもしれません。
しかし心の充足を重視する「壬」の人にとっては気持ちが満たされて満足なので、後悔はありません。
物欲はないものの、楽しさに興味をもつ「壬」の人はギャンブルにハマる可能性が高いので気をつけましょう。
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十二支の組み合わせ「壬子（みずのえね）」の性格・特徴は？
「壬子」は頭脳明晰で頭がキレるタイプ。
先見の明があり、目先のことだけでなく目標達成までのプロセスを見通して、計画的に動きます。
あらゆる事態を想定・分析して計画を立てるため、一度決めたスケジュールを崩すことはほぼしません。
社交性が高く、初対面の人とも気軽に話せます。
少し個性的な面があるため「とっつきにくい人だな」と思われることもありますが、「壬子」は気にせず相手の懐に入って上手に交流します。
十二支の組み合わせ「壬寅（みずのえとら）」の性格・特徴は？
「壬寅」は、周囲の人を癒すおっとりしたタイプ。
人付き合いがうまく、いつも多くの人に囲まれており、友人や家族と過ごすことが多いでしょう。
そんな大らかな印象とは裏腹に、実は心の内に情熱と大きな野心を秘めています。
自分の能力の高さに自信があり、トラブルが起きても目標達成まで諦めずに突き進んいきます。
ただ、自信があるゆえに間違いや失敗を簡単に認めない負けず嫌いな一面も。
恋愛にはロマンを求めるタイプです。
十二支の組み合わせ「壬辰（みずのえたつ）」の性格・特徴は？
「壬辰」は穏やかな性格で、包容力に溢れている癒し系タイプです。
知性と教養を活かし、持ち前の発想力にさらに磨きをかけます。
ユニークな観点と豊かなインスピレーションが最大の武器で、これまで誰も思いつかなかったような偉大な発見をする人もいるでしょう。
ほわほわと優しい雰囲気を持っていますが、実は人一倍競争心が強く、負けず嫌いです。
勝負の場になると雰囲気が変わり、上下関係を気にせず勝ちにこだわります。
十二支の組み合わせ「壬午（みずのえうま）」の性格・特徴は？
「壬午」は正直者で裏表がないタイプ。
優れたコミュニケーション能力と天性の明るさで周囲の人を惹き付け、性別や年齢関係なく誰とでも仲良くなれます。
分け隔てなく接しているかと思いきや、人を見る目も長けており、自分にとってどんな存在かを見極めてお付き合いをします。
知性派ですが、「思い立ったら即行動！」なエネルギッシュタイプでもあります。
頭の回転が早く、考えてから動くまでのスピードが並外れています。
十二支の組み合わせ「壬申（みずのえさる）」の性格・特徴は？
「壬申」は頭の回転の速さもトークスキルも並外れて優れている天性の持ち主。
「壬申」との会話は知己に富んでテンポもよく、おしゃべりだけで多くの人を惹き付けます。
また人なつっこく明るい性格で、いるだけで場が盛り上がるムードメーカー的存在でもあります。
知識欲に貪欲で、色々な情報を得ようと常にアンテナをめぐらせています。
それを活かしてさらにステップアップしますが、情報量が多すぎると混乱して活かせないこともあります。
十二支の組み合わせ「壬戌（みずのえいぬ）」の性格・特徴は？
「壬戌」は、他人を疑うことを知らない純真無垢なタイプ。
朗らかで素直な性格なため人に好かれやすく、目立つタイプではないのですが自然と人を惹き付ける才能を持っています。
人あたりがよく、新しい環境でも周囲の人と打ち解けるのに時間はかからないでしょう。
ただ「壬戌」の純粋さを利用する悪い人に騙されてしまうことも。
心から信じていた人に大きな裏切りをされていた…なんてこともあるので、慎重にいきましょう。
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「壬」と「甲」の相性は？
「壬」と「甲」は「大海」と「大樹」の組み合わせで、水が樹木にうるおいを与え育むように、「壬」が「甲」を助け恵みを与える関係になります。
どちらも「陽」の性質を持つ大胆な性格のため、足並みを揃えて行動できます。
しかし「甲」が「壬」に寄り掛かりすぎると「壬」が疲れてしまうため、適切な距離感を意識しましょう。
「壬」と「乙」の相性は？
「壬」と「乙」は「大海」と「草花」の組み合わせで、植物が水を与えられてのびのびと育つように、「乙」が「壬」のサポートを受けて成長できる関係になります。
どちらも柔軟性が高く、楽しいことを共有して気楽に付き合えるでしょう。
ただどうしても与える側の「壬」の負担が大きくなりがちなのでバランスに気をつけましょう。
「壬」と「丙」の相性は？
「壬」と「丙」は、「大海」と「太陽」の組み合わせで、海面が太陽の光できらめくように、「丙」が「壬」の魅力を引き立たせる関係になります。
どちらも積極的で気が合いますが、パワフルな性質を持つ者同士のため、一度喧嘩をすると大きくなりがちです。
また、気が緩むとワガママを言いやすくなるので注意しましょう。
「壬」と「丁」の相性は？
「壬」と「丁」は「大海」と「ろうそくの灯火」の組み合わせで、灯火が海面を美しく照らし、また水の揺らめきが灯火を美しく映すように、お互いの魅力と才能を引きたて合います。
ただ灯火は弱い光のため、水の「壬」の力が強まると「丁」の存在が薄くなってしまいます。
相手へのリスペクトを忘れずにいればよい関係を保てるでしょう。
「壬」と「戊」の相性は？
「壬」と「戊」は「大海」と「大地や山」の組み合わせで、洪水が起きても山や岩石が流れを止めてくれるように、「壬」がヒートアップしても「戊」がセーブしてくれる関係になります。
「戊」はパワフルな「壬」を受け止めてくれる数少ない相手で、「壬」が甘えられる存在です。
ただ「壬」が強すぎると「戊」が疲れてしまうのでほどほどにしましょう。
「壬」と「己」の相性は？
「壬」と「己」は、「大海」と「田畑の土」の組み合わせで、植物や野菜を育てる田畑に水は欠かせないように、「壬」が「己」に恵みを与え成長させる関係になります。
しかし、洪水のような強すぎる水は田畑を流してしまうため、自己主張しすぎるのはNG。
自分にないものを持っている相手として尊重し合えば良い関係が築けるでしょう。
「壬」と「庚」の相性は？
「壬」と「庚」は、「大海」と「硬い金属」の組み合わせで、五行説で「金生水（きんじょうすい）＝金が良質な水を生む」と言われるように、金と水はとても相性のいい関係です。
「壬」にとって、親元のような「庚」は心安らげる存在です。
ただ一方的に「壬」が「庚」に頼る形になると関係が崩れるので、自立心を持つように心がけましょう。
「壬」と「辛」の相性は？
「壬」と「辛」は「大海」と「宝石」の組み合わせで、10種の十干のうち最高の相性となる関係です。
宝石の汚れを水が洗い流すように、「壬」の助けによって「辛」の人間的魅力が磨かれます。
「辛」も「壬」の世話を細やかにしてくれるので、居心地の良さを感じるでしょう。
ただ意地を張ると衝突するので気をつけましょう。
「壬」と「壬」の相性は？
「壬」と「壬」は同じ「大海」の性質を持つ者同士で、言葉を交わさなくても意思疎通できるくらい息が合います。
優れた知力と行動力をもち、2人がタッグを組めばもはや無敵状態です。
しかしどちらもパワフルな性質のため、調子に乗ってしまうと周囲から浮いたり衝突する恐れがあるので、常に冷静な視野を持つようにしましょう。
「壬」と「癸」の相性は？
「壬」と「癸」は「大海」と「雨水」の組み合わせで、どちらも元の性質は水で同じため、気が合いやすいでしょう。
「壬」の方がパワフルなため、「癸」をリードし、助ける形になれば良い関係が築けます。
ただお互い感受性が豊かなため、一度カッとなったら周りを巻き込んで大騒動になる恐れがあるので気をつけましょう。
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