生まれながらに持つ性格や特徴、運命を読み解く占いとして古来より重宝されてきた『四柱推命』。
四柱推命では、「十二支」と「十干(じっかん)」を生年月日に当てはめて組み合わせ、鑑定します。
なかでも十干は性格を表すとされており、非常に重要な要素です。
今回は、十干の【辛(かのと)】について、意味や性格、恋愛傾向、結婚運、仕事運、金運を詳しく解説します。
さらに、十干との相性も紹介します。
目次
四柱推命【辛(かのと)】とは?
「辛」は十干の1つです。
十干とは、四柱推命で性格や運勢を鑑定する際に組み込まれる必要な要素の1つです。
十干は「木」「火」「土」「金」「水」の5つの自然五行を「陰」「陽」のタイプに分けたもので、「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10種類があります。
生まれた年、月、日、時間の「4柱」に十干を当てはめて鑑定するのです。
「辛」は十干の9番目にあたる要素で、「金属」の「陰」のタイプになります。
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辛(かのと)の意味とは?
「辛」は、自然で例えるなら「研磨した宝石」や「加工した金属」にあたり、おもに「磨けば磨くほど輝く宝石」のイメージがあります。
意味としては「優美」「美しい」「気まぐれ」「繊細」「デリケート」「原石」「柔らかい」「妥協しない姿」「頑固さ」「こだわり」「自分勝手」「感受性」「思考力」となります。
季節では秋にあたり、伸びるところまで伸びきり、次に種の命を繋ぐための準備を始めた植物の状態を表しています。
「辛」の人の性格とは?
「辛」の人は、金属のもつ剛健さと意志の強さ、そして陰の性質を持つ宝石の柔らかさと美しさを併せ持つ、ユニークなタイプです。
感受性が強く、感性も優れており、芸術方面で類まれなる創造力を発揮できるでしょう。
その創造性は日常生活にもおよび、洗練された生活を送り、いつも最高の自分でありたいという欲求があります。
また自分が他人と違う才能に恵まれていることを自覚しており、思考やこだわりに自信とプライドがあります。
ただ内面に繊細さを抱えており、少しでも失敗するといつまでも落ち込み続けるなど、デリケートで精神的に不安定です。
それでいて金属らしく攻撃性はあり、鋭い一言で他人を傷つけてしまうことがあります。
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「辛」の人はどんな恋愛をする?
「辛」の人は磨けば輝く宝石となる、いわば原石です。
自分磨きをすればするほど人間的魅力が増し、さらに恋愛運もアップするでしょう。
裏を返せば、何もしなければ良いご縁は結ばれにくくなるので、意識して取り組んでみてください。
「辛」の人はデリケートですが、自分に自信をもっているため、意外に恋愛に焦りはなく、「いつか運命の人と出会えるだろう」とマイペースです。
ただ寂しくなると好きでもない人の告白をOKしてしまうことがあります。
そうしたお付き合いは精神が乱れ、恋愛運が下がるだけなので控えた方がよいでしょう。
パートナー探しは納得できるまで時間をかけて行うと、理想の人物と出会える可能性が高まります。
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「辛」の人はどんな結婚をする?
「辛」の人は美意識が高く、結婚をしても身だしなみや身の回りに気を使い、常にオシャレで洗練された生活を送りたいタイプです。
所帯を持っても気が緩みすぎることはなく、恋人時代の新鮮でキラキラした関係をそのまま続けていきたいと考えています。
子供ができても変わらず自分を美しく保つことはもちろん、部屋のインテリアにもこだわり、こだわりのブランドで揃えるなど、テレビや雑誌に出てくるような理想の生活を楽しむことに生き甲斐を感じます。
食べ物も身体の良いものにこだわるなど、丁寧な暮らしを送ります。
結婚をしても仕事や趣味などやりたいことを疎かにはしませんが、家庭づくりも手を抜くことなく、家族を大事にします。
「辛」の人の仕事は?
「辛」の人は、好きなことに熱中できる環境に身を置くか、生まれ持った高いセンスや抜群の感性で勝負をすることで成功する職人・専門家タイプです。
事務などのルーティーンワークや誰にでもできる仕事は性に合いません。
自分の才を活かせる天職を探したい気持ちが人一倍強いですが、天職を手に入れるまでは長い時間と苦労があるでしょう。
ただ、「辛」の人には理想を手に入れるまで妥協しない強固な意志と粘り強さ、集中力があるため、諦めなければ必ず成功につながる仕事に出会えるはずです。
本人に悪気はないのですが、やりたいことをするとどうしても個人主義になってしまうため、チームで仕事をするよりも1人で勝負をする仕事の方が能力を最大に発揮できるでしょう。
適職は、美容系や芸術関係はもちろん、感性が必要とされる芸能関係や、オリジナリティを追求するクリエイティブな仕事になります。
経験を積めば独立も視野に入れて大丈夫でしょう。
「辛」の人の金運は?
金の性質を持つ「辛」の人の金運は絶好調と思いきや、意外にそこそこの運勢です。
しかし、宝石の性質をもつためお金との縁は強く、財産運には恵まれています。
金運をより上げるなら、貴金属や芸術品など、財産として残るものを買いましょう。
土地や物件などの不動産関係の財産も良いのですが、買いやすく扱いやすい小回りの利くものの方がおすすめです。
ただ、見栄っ張りな一面があるため、身の回りのものをこだわりのハイブランドで揃えたり、高価なものを選ぶなど、散財しやすいところが玉にキズ。
財産(物)はあるけれど借金も沢山ある、という苦しい状況に陥りやすいので、お金の管理はしっかりしましょう。
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十二支の組み合わせ「辛丑(かのとうし)」の性格・特徴は?
「辛丑」は熱心に働く仕事人間です。
プライドが高いため、人の下につくことを厭います。
すべて自分の考えで通したいという思いが強く、いわば一国一城の主タイプです。
そのため独立を目指した方が才能を発揮でき、また性に合った働き方ができるでしょう。
ただ、突き進んでいくうちに自分の目標を見失ってしまうことがたまにあり、荒れる時期があります。
芸術や風流を好む美意識の高い人物で、家庭運には再婚の相があります。
十二支の組み合わせ「辛卯(かのとう)」の性格・特徴は?
「辛卯」は、商売の才能があり、金運にも恵まれています。
頭がキレる天才タイプで、高いスキルが求められる職種や、学術関係で成功しやすい傾向があります。
正直者かつ人情味あふれる性格で多くの人に慕われ、人脈はかなり広いでしょう。
必然的に人付き合いが多くなりますが、お金を出してもらうことが苦手で、どうしても出費がかさばりがちです。
自立心が強く、若いうちから実家を出て一人暮らしをする人が多いでしょう。
十二支の組み合わせ「辛巳(かのとみ)」の性格・特徴は?
「辛巳」は竹を割ったようなサバサバした性格です。
悪気なく思いついたことをそのまま口にしてしまうため、周りの空気が凍りつくことがしばしばあります。
好き嫌いもはっきりしているため、知らず知らずのうちに周囲の人に気を遣わせていることがあるので気をつけましょう。
処理能力が高く、何でも器用にこなすため、ある程度の事はそつなくできるのですが、そのためにいまいち物事にかける情熱が足りないところがあります。
十二支の組み合わせ「辛未(かのとひつじ)」の性格・特徴は?
「辛未」は、口数が少なく大人しい性格です。
自分よりも他人を優先するお人好しな一面があり、聞き上手で、周囲の人からは癒し系に映るでしょう。
大人の上品さとあどけなさを併せ持ち、異性からのアプローチが多いタイプ。
好きじゃない人から積極的にアタックされることがしばしばあり、恋愛面で疲れることが多々あるでしょう。
そんな「辛未」の運命の人は、わがままも笑って受けて留めてくれるような包容力のあるタイプです。
十二支の組み合わせ「辛酉(かのととり)」の性格・特徴は?
「辛酉」は、頭脳明晰で探求心に優れた天才タイプです。
弁が立ち、穏やかに人と接するため、人脈は広い方です。
いつも明るくネガティブな感情は絶対に出さないため、他人から好かれて縁が繋がり、仕事で成功することがあります。
実は他人からの評判を気にしており、スマートな立ち居振る舞いを意識しています。
しかし、いざ仕事をすると間違ったことを許さない頑固な人間になります。
慎重派でリスクのある仕事はしません。
十二支の組み合わせ「辛亥(かのとい)」の性格・特徴は?
「辛亥」は、勝ち気な性格で自己主張が強いタイプです。
基本的に人情に厚く、世話好きなのですが、思ったことは気を遣わずハッキリ言ってしまうため、人間関係のトラブルは絶えないかもしれません。
特に異性とのトラブルが多いので気をつけましょう。
派手好きで華やかに着飾ることが大好きです。
プライドが高く、唯一無二になりたい願望があります。
仕事はできるタイプで、どんなジャンルでも器用にそつなくこなします。
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「辛」と「甲」の相性は?
「辛」と「甲」は「宝石」と「大樹」の組み合わせで、お互いの才や知識をもって刺激し合える関係になります。
どちらかというと勢いのある「辛」が大らかな「甲」を引っ張っていく力関係になります。
バランスが取れているうちはいいですが、「辛」の力が強くなったり、「辛」の毒舌が出てしまうと「甲」が疲れてしまいます。
「辛」と「乙」の相性は?
「辛」と「乙」は「宝石」と「草花」の組み合わせで、陰の性質の繊細さをもつ者同士で心地よさを感じます。
ただおっとりとした「乙」は力が無くなると他人任せになるところがあり、ある程度自立心と忍耐力がある「辛」からすると、モヤモヤすることがあります。
またどちらも小さなことで深く傷つくナイーブさがあり、喧嘩をすると後に引きずります。
「辛」と「丙」の相性は?
「辛」と「丙」は、「宝石」と「太陽や強い炎」の組み合わせで、十干の中で最高の相性を持つ間柄です。
太陽の光が宝石を輝かせるように、「丙」が「辛」をサポートして「辛」の魅力を引き立たせる力関係になります。
ただ強い炎が宝石を溶かすように、「丙」の力が強すぎると関係が崩れてしまうのでバランスに気をつけましょう。
「辛」と「丁」の相性は?
「辛」と「丁」は、「宝石」と「ろうそくの灯火」の組み合わせで、どちらも陰の性質の繊細さや豊かな感受性を持ち、共感値は高いでしょう。
またろうそくの灯りによって宝石が煌めくように、お互いの長所を活かして優しく支え合う関係になります。
ただ「辛」の歯に衣着せぬ物言いが「丁」を怖がらせることがあるので注意しましょう。
「辛」と「戊」の相性は?
「辛」と「戊」は「宝石」と「大地や山」の組み合わせで、土の中から宝石の原石が見つかるように、「戊」の包容力が「辛」の人間性を育む関係になります。
「辛」の「戊」に対する信頼は厚く、「戊」と一緒にいると家族のような安心感を感じるでしょう。
ただ気を抜くと「戊」に甘える一方になるので、「戊」を気遣うことを忘れないようにしましょう。
「辛」と「己」の相性は?
「辛」と「己」は、「宝石」と「田畑の土」の組み合わせで、土の中で時間をかけて宝石が育まれるように、「己」が「辛」に恵みを与える関係になります。
ただ自立心が強い「辛」にとっては、優しく世話好きな「己」がうっとうしく感じることも。
タイプが違い過ぎますが、お互いの良さを認め合うことで良い関係が築けるでしょう。
「辛」と「庚」の相性は?
「辛」と「庚」は、「宝石」と「硬い金属」の組み合わせで、同じ性質を持つ兄弟のような関係です。
どちらも自我が強く、頑固なため、両者のパワーが強すぎると喧嘩に発展することがあります。
また優雅さを好む「辛」はガツガツ動く「庚」を美しくないと思うことも。
どうしても「庚」が強くなるため、「辛」が疲れやすくなります。
「辛」と「辛」の相性は?
「辛」と「辛」は同じ「宝石」の性質を持つ似た者同士です。
表面上はどちらもお互いを気遣って上手く付き合っているように見えますが、両者とも自分至上主義のため内面ではモヤモヤしたり、バチバチ対抗していたりします。
心を許して親友になることは難しいですが、裏を返せば切磋琢磨し合えるよきライバルになれます。
「辛」と「壬」の相性は?
「辛」と「壬」は「宝石」と「海」の組み合わせで、水が宝石の曇りを洗い流してくれるように、「壬」が「辛」をサポートし恵みを与える関係になります。
また五行の相性では木→火→土→金→水の順に行けば何事もうまくいくとされていることから「金は水を生む関係」と言われており、双方に利益をもたらす有益な関係が築けるでしょう。
「辛」と「癸」の相性は?
「辛」と「癸」は、「宝石」と「雨水」の組み合わせで、どちらもナイーブな一面があり、仲良くなるまでには時間がかかります。
また行動力のある「辛」がフワフワしている「癸」を引っ張っていく形になりますが、弟・妹気質の「癸」が甘えすぎると、「辛」が消耗するばかりになります。
「癸」が「辛」を尊重すれば良い関係が築けるでしょう。
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