四柱推命の十二運星「衰」の意味とは?性格・適職・恋愛を解説

四柱推命の「十二運」では、あなたの運気の流れをより細かく見ることができ、生まれ持った運勢、恋愛運、仕事運や金運まで詳しく読み解くことができます。

「胎(たい)」「養(よう)」「長生(ちょうせい)」「沐浴(もくよく)」「冠帯(かんたい)」「建禄(けんろく)」「帝旺(ていおう)」「衰(すい)」「病(びょう)」「死(し)」「墓(ぼ)」「絶(ぜつ)」の12種類があり、十二運の一連の流れを「人の一生」に例えられることもあります。

四柱推命の命式を見た時、どんな十二運が出ているかによって、運気の強弱を見ることができます。

ここでは、十二運「衰(すい)」の意味について詳しく説明していきます。

十二運「衰」の意味とは?

「衰」は十二運のひとつで、「すい」と読みます。

十二運とは人の一生を12のステージに分けたものをなぞらえており、胎児から成長し大人になり、そして老いて死を迎えお墓に入るまでの命のサイクルを表しています。

「衰」は十二運の8つ目のステージで、現役を引退し、人生のピークが過ぎた頃のエネルギーを表しています。

年を重ね、加齢とともに心身ともに衰えが出始めている状態のイメージです。
そのイメージから、衰退、消極的、成熟、熟年、経験、継承などの意味があります。

また、それらから転じて几帳面、慎重、保守的、マイペース、自制心といった意味もあります。

 

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衰の人の性格の特徴は?

衰は人生の頂点を過ぎた状態を表す星のため、衰の人は落ち着きがあり、貫録を感じさせる風格があります。

子どもの頃からどこか達観していて、「大人びている」と言われることが多かったでしょう。

いつも穏やかで笑顔をたたえ、どんな人とも調子を上手く合わせて仲良くできます。

古いものや伝統のあるものが好きなので、同年代の人よりも年配の人と話が合いやすいでしょう。

どっしり構えているように見えて実は気が弱いところがあり、また少々忘れっぽく天然な一面も。

そんなところも衰の人のチャームポイントですが、根は真面目でとても堅実です。

慎重派でやや保守的な考えを持ちますが、それが周りに安心感を与えています。

ただ思慮深いゆえに自分から行動を起こすのは少し苦手な側面もあります。

衰の人の恋愛は?

衰の人はシャイで恋に奥手なタイプです。

自分の気持ちを表に出すことが苦手で、好きな人ができてもなかなかアプローチができません

好きな人と仲を深めるチャンスを逃して、あとで後悔をすることも。

自分が控えめな分、積極的に行動できる人に魅力を感じます。

そのため惚れられたり、アプローチをされると弱く、自分を好きになってくれた人を好きになる傾向があります。

恋人とはじっくり時間をかけてゆっくり関係を深めていくような、穏やかな恋愛を望みます。

古風で奥ゆかしい恋愛観を持っており、相手の育ちや人柄を重視し、決して遊びの恋はしません。

衰の人は優しく相手を優先しがちなので、自分と同じく和やかで癒し系のタイプだと相性が良いでしょう。

 

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衰の人の仕事運、適職は?

衰の人は何事にも経験と実績を重んじるところがあるため、古いものや伝統を守り、継承していく仕事にやりがいを感じるでしょう。

たとえば伝統工芸の職人や、それを保全する仕事、和菓子職人など。

また自分の経験や技術、知識が誰かの役に立つことに喜びを感じるため、医療関係や介護関係、教師、公務員など、人に奉仕する仕事にも適性があります。

控えめな性格ながらも几帳面で手先が器用なので、料理研究家やハンドメイド作家、ものづくりの仕事にも向いています。

気が小さいところがあり、つい自分の能力を過小評価しがちですが、コツコツと小さな成果を積み上げていくことで自信がつき、ゆくゆくはその道のプロとして活躍していくでしょう。

 

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衰の人の金運は?

衰の人は豊かな財運があります。

一気に大金が舞い込んでくるような強運やギャンブル運はありませんが、衰には「継承」のキーワードがあるため、お金そのものよりも資産という形で財を築いていく傾向があります。

自分に合った仕事をコツコツ続けていくため、収入は安定します。

また華美な生活はあまり好きではないため、お金は貯まりやすいでしょう。

そのため年を重ねるごとに着実に貯蓄は増えていきます

ただし、たまに周囲の人が驚くような大きな買い物をドンとすることも。

基本的に無駄遣いは嫌いで節制思考なので、思っている以上の財を残すことができるでしょう。

 

年柱、月柱、日柱、時柱…命式のどこに「衰」がある?

命式を確認し、十二運が年柱、月柱、日柱、時柱のどこにあるかによって、その特徴が変わっていきます。以下で詳しく見ていきましょう。

※生まれた時間が不明な場合は、「時柱」は表示されません。

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年柱の十二運に「衰」がある人の特徴は?

年柱親や目上の人との関係、幼少期の運勢を表します。

年柱の十二運に「衰」がある人は、子どものころから大人びた言動をするため、年上の人に可愛がられ、時に頼られる傾向があります。

自分の芯をしっかり持っていて、周囲の意見や世の流れに惑わされない強さがあります。

自分がこれまでに培ってきた経験や知識を重んじ、物事を慎重に判断するタイプです。

幼少期はシャイで周囲の大人に本心を言えず、それがクールに見えることもあるでしょう。

自分は大人に頼られるものの自らはなかなか頼れずに、若い頃は苦労が多いですが、その分自立心の芽生えが早いでしょう。

月柱の十二運に「衰」がある人の特徴は?

月柱は、仕事面での性質、青年期の運勢を表します。

月柱の十二運に「衰」がある人は、あまり自分に自信がなく、目立つことが苦手なタイプです。

しかし洞察力に優れており、周囲の気持ちや空気をうまく読み取って合わせられるため、人から好かれることが多いでしょう。

月柱の十二運に「衰」がある人はそうしたサポート能力に長けているため、人を助けたり、アドバイスを送る仕事が向いています。

医療・福祉関係や、学校関係、インストラクターなどに適性があるでしょう。

ただ保守派で臨機応変に対応するのが苦手なので、IT事業や営業職とは相性が悪いでしょう。

日柱の十二運に「衰」がある人の特徴は?

日柱は、恋愛やプライベートな性質、中年期の運勢を表します。

日柱の十二運に「衰」がある人は、物事にじっくりと向き合うタイプです。

何事にも真面目に取り組みますが、用心深い一面があり、自分が経験したことしか信じないところがあります。

内気で両親との仲も希薄な傾向があり、若い頃は苦労が多そうです。

しかし中年期以降には実直な人柄が評価され信頼される人物になるでしょう。

恋愛では古風な価値観を持っており、真剣な交際をしますが、消極的で思いを告げられないまま終わる恋も多いでしょう。

結婚はお見合いで年が離れた人と結ばれる傾向があります。

時柱の十二運に「衰」がある人の特徴は?

時柱子供や目下との関係、仕事での能力、晩年期の運勢を表します。

時柱の十二運に「衰」がある人は、慎重な性格で、何事に対しても腰が重いところがあります。

しかしその用心深さが周囲からの信頼に繋がります。

日常の中で起きた些細な出来事から幸せを見つけ、それを大切にします。

ただ「衰」は「衰退」の意味があるため、子供運はあまりよくありません

なかなか子ができなかったり、子の成長の中でトラブルがあったり、親の事業を引き継がないなど、子に関することで悩むことが多くなりそうです。

晩年は無理をせず、自然体でいれば穏やかな時間を過ごせるでしょう。

衰と通変星の組み合わせでみるあなたの強み

また、四柱推命の通変星との組み合わせを見ていくことで、さらに詳細にあなたの強みがわかります。

衰と10個の通変星との組み合わせを以下でそれぞれ解説します。

衰と比肩(ひけん)

衰と劫財(ごうざい)

衰と食神(しょくじん)

衰と傷官(しょうかん)

衰と正財(せいざい)

衰と偏財(へんざい)

衰と正官(せいかん)

衰と偏官(へんかん)

衰と偏印(へんいん)

衰と印綬(いんじゅ)

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衰と通変星「比肩(ひけん) 」の組み合わせ

衰と「比肩」は、鋭い視点で物事を見極め成果をあげる組み合わせです。

自分の力で目標を達成させる力強い比肩に、慎重に物事を判断する用心深い衰の要素が加われば、物事を冷静に見極める力が強まるでしょう。

積極的に知識や経験を蓄え、またそれを周囲の人にアウトプットすることによって、さらに多くの成果を残すことができるでしょう。

\比肩の詳しい記事はこちら/

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衰と通変星「劫財(ごうざい) 」の組み合わせ

衰と「劫財」は、大きく発展する可能性がある組み合わせです。

大きなスケールの夢を描き、周囲の人を巻き込んで目標を達成させる力のある劫財に、確かな経験をもとに堅実に物事を進めていく衰の要素が加われば、攻守のバランスに長けた計画と実行力で、夢に向かって邁進していけるでしょう。

これまでにない大きな成果をあげて躍進することができるかもしれません。

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衰と通変星「食神(しょくじん) 」の組み合わせ

衰と「食神」は、周囲に癒しを与えられる組み合わせです。

衰と食神はどちらも温厚で人に慕われるタイプです。

そこに人を楽しませることが好きな食神の性質と、空気を読んでうまく相手に合わせられる衰の性質をプラスすれば、周囲の人を和ませ、心地よい空間を創造するムードメーカーになれるでしょう。

自分らしさを大切にすると、自分も自然体で人と付き合えるでしょう。

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衰と通変星「傷官(しょうかん) 」の組み合わせ

衰と「傷官」は、完成度の高い作品を生み出す組み合わせです。

独特な感性とクリエイティブな才能に溢れた傷官に、じっくり物事に向き合い経験を積み重ねていく衰の要素が加われば、常識や既存のものにとらわれない洗練されたものを生み出す力が強まるでしょう。

ただしどちらも繊細な心を持つため、内向性や精神的な脆さも強まるかもしれません。

\傷官の詳しい記事はこちら/

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衰と通変星「正財(せいざい) 」の組み合わせ

衰と「正財」は、時間をかけて物事を達成させる組み合わせです。

正攻法でコツコツと着実に人脈と財を築いていく正財に、同じくコツコツと物事に取り組み成果をあげる衰の要素が加われば、手堅く目標を達成させる力が強まります。

時間は少しかかりますが、堅実に取り組むため、努力してきたことが最終的に正当に評価されやすいでしょう。

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衰と通変星「偏財(へんざい) 」の組み合わせ

衰と「偏財」は、本物を見極める力を持つ組み合わせです。

流行に明るく、世のニーズをキャッチして人脈作りや財作りに活かす才能がある偏財に、鋭い洞察力をもつ衰の要素が加われば、膨大な情報の中から本当に必要な物や本物を見極める感性が生まれます。

また衰は変化に弱い性質がありますが、偏財と組み合わさることでどんな状況でも才能を発揮しやすくなります

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衰と通変星「正官(せいかん) 」の組み合わせ

衰と「正官」は、知識や経験を社会に役立てる組み合わせです。

責任感と正義感が強く、秩序を重んじる正官に、周囲の人への配慮を欠かさず調和を重んじる衰の要素が加われば、培った知識や経験を社会のために役立てようとする性質が生まれます。

自分の才能を人々のために活かすことで、自分自身も大きく成長できるでしょう。

\正官の詳しい記事はこちら/

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衰と通変星「偏官(へんかん) 」の組み合わせ

衰と「偏官」は、大きな舞台でトップに立てる組み合わせです。

勢いを持って理想に向かって邁進する偏官に、鋭い洞察力と冷静な判断力を持つ衰の要素が加われば、確かな実力と芯の通った実行力が生まれ、組織のリーダーとして活躍できます。

また偏財の高い向上心で、世界を股にかけるような大きなスケールの環境でも中心人物として活躍できるでしょう。

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衰と通変星「偏印(へんいん) 」の組み合わせ

衰と「偏印」は、培った知識と経験から新しいものを生み出す組み合わせです。

好奇心が強くさまざまな情報を収集して独自の世界観を創造する偏印に、知識と経験を糧にして成果を出す衰の要素が加われば、蓄えた知識と経験から新しいものや発想を生み出す力が高まります。

また偏印は衰の変化に弱いところをカバーし、衰は偏印の飽きっぽさをカバーするため、能力のバランスが整うでしょう。

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衰と通変星「印綬(いんじゅ) 」の組み合わせ

衰と「印綬」は、人を育てる才能に溢れた組み合わせです。

衰と印綬はどちらも思いやりがあり、培った知識を他者に伝え助けることに喜びを感じます。

そんな2つの星が組み合わされれば、奉仕の精神がさらに強まり、持っているものを惜しみなく人に伝えて、社会を育てていく才能が高まるでしょう。

ただどちらも人に頼るのが苦手なので、たまには人に甘えることを覚えるといいかもしれません。

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【最後に】衰の人の運勢傾向

衰の人は温厚でうまく周囲に合わせて生きていく器用さがありますが、衰には「衰退」の意味があるため、思うように物事が進まなかったり、悩みを抱える場面が数多く訪れます

そんな時は表舞台に立たず、自分の理想を叶えてくれるリーダーの下につき、サポート役に徹しましょう

参謀役の方がのびのびと実力を発揮しやすく、培った知識や経験を活かしやすくなります。

またサポート役だからと遠慮せずに思ったことを素直に伝えた方が結果的に成果が出しやすくなるでしょう。

老後は比較的安定しますが健康面には注意が必要です。

 

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胎(たい) 養(よう)
長生(ちょうせい) 沐浴(もくよく)
冠帯(かんたい) 建禄(けんろく)
帝旺(ていおう) 衰(すい)
病(びょう) 死(し)
墓(ぼ) 絶(ぜつ)