四柱推命の「十二運」では、あなたの運気の流れをより細かく見ることができ、生まれ持った運勢、恋愛運、仕事運や金運まで詳しく読み解くことができます。
「胎(たい)」「養(よう)」「長生(ちょうせい)」「沐浴(もくよく)」「冠帯(かんたい)」「建禄(けんろく)」「帝旺(ていおう)」「衰(すい)」「病(びょう)」「死(し)」「墓(ぼ)」「絶(ぜつ)」の12種類があり、十二運の一連の流れを「人の一生」に例えられることもあります。
四柱推命の命式を見た時、どんな十二運が出ているかによって、運気の強弱を見ることができます。
ここでは、十二運「墓(ぼ)」の意味について詳しく説明していきます。
目次
十二運「墓」の意味とは?
「墓」は十二運のひとつで、「ぼ」と読みます。
十二運とは人の一生を12のステージに分けたものをなぞらえており、胎児から成長し大人になり、そして老いて死を迎えお墓に入るまでの命のサイクルを表しています。
「墓」は十二運の11個目のステージで、亡くなったあと墓に埋葬された状態のエネルギーを表しています。
魂がぬけ、死後四十九日が過ぎて墓に埋葬され身動きができない肉体が土に還る様子から、滅亡、孤独、別離、陰気、過去、先祖、歴史、古いもの、継承、宗教、偏屈、強欲、一途、凝り性、粘りなどの意味があります。
また「墓」にはもともと「蔵」の意味もあることから、しまう、蓄える、貯金、保守といった意味もあります。
\あなたの十二運は何?/
墓の人の性格の特徴は?
「墓」は、肉体が土に還って人生の終わりを示すため、「跡継ぎの星」とも言われています。
そのため家族を大切にし家を守ろうとする意識が強く、伝統や古いもの、常識や規律を好みます。
家をしっかり守るために、保守的な考え方で慎重に物事を進める傾向がある一方、「墓に埋葬され身動きが取れない状態のエネルギー」から、1つのことに集中する気質で頑固な人が多いのが特徴です。
そのため探求や研究など狭い範囲を深く掘り下げるようなことが得意でしょう。
穏やかで物静かなため自己主張が少し苦手なところがありますが、悩みを打ち明けられると親身になって相手に寄り添う優しい心を持っています。
しかし繊細ゆえに何事も悩みやすく、「あの時こうしていれば」と済んだことをずっと引きずるタイプです。
墓の人の恋愛は?
墓の人は堅実なため、精神的な繋がりを重視した安定感のある恋愛を好みます。
そのため、付き合って日が浅くても、長年連れ添った夫婦や家族のような安心感のある関係性を築きます。
穏やかな気性で協調性が高いので周囲からは好かれやすいですが、内向的なため、追うより追われる恋が多くなるでしょう。
しかし1点集中型のため、「この人」という相手を見つけたら、驚くほどの大胆さと行動力でアプローチします。
気配り上手で恋愛では尽くすタイプですが、自分がお世話した分は相手からも返してほしいと思っています。
とても寂しがり屋で、恋人への連絡はまめに行います。
恋人に放っておかれると拗ねてしまうことも。
また嫉妬深く、恋人に自分の知らない時間があることが許せず、つい束縛してしまうところがあります。
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墓の人の仕事運、適職は?
墓の人は、1つのところに腰を据えてじっくり物事に取り組むことが得意なため、総務や財務など、組織や人を支えるような裏方のポジションで力を発揮できるでしょう。
「自分がみんなの役に立っている」という実感が、大きなモチベーションに繋がります。
また、誠実に1人1人に向き合いじっくり寄り添うことができるため、カウンセラーや教職員、医師、看護師など、人に尽くし支える仕事が向いています。
慎重な性格で、細かく根気のいる作業もミスがないよう堅実的に仕上げるため、経理や研究職など、正確さと胆力が求められる仕事にも適性があります。
一度決めた仕事を長年勤めあげるタイプで、その分野のエキスパートとなったり、着実に成果を築いて周囲から大きな信頼を集める人が多いでしょう。
\あなたの十二運は何?/
墓の人の金運は?
「墓」には「貯める、しまう」を示す「蔵」の意味もあるため、蓄財の才があります。
金銭感覚がしっかりしており、節約の達人のうえ、慎重で衝動買いをしないタイプのため、生涯を通じて安定して財を増やしていくでしょう。
欲しいものを見つけてもすぐに買わず、いったん止まって購買タイミングを待つうちに、一番お得な時に購入できるようになる、という幸運の持ち主です。
また、意外にも金銭に執着するところがあり、お金が消えていくことが悲しく、溜まっていくお金を見るのが大好きです。
古いものを大切にするため物持ちがよいだけですが、周囲からはケチだと思われることもあります。
年柱、月柱、日柱、時柱…命式のどこに「墓」がある?
命式を確認し、十二運が年柱、月柱、日柱、時柱のどこにあるかによって、その特徴が変わっていきます。以下で詳しく見ていきましょう。
※生まれた時間が不明な場合は、「時柱」は表示されません。
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年柱の十二運に「墓」がある人の特徴は?
年柱は親や目上の人との関係、幼少期の運勢を表します。
年柱の十二運に「墓」がある人は、先祖や親との繋がりが深く、生まれた土地で生涯をおくる傾向があります。
家や土地、墓を守る役目を引き継いだり、家業を継いだりする人が多いでしょう。
そうすることで困難を乗り越える幸運を得ることができます。
穏やかな性格で親や親族など目上の人に可愛がられる傾向があります。
一方で真面目で凝り性なため、ときに頑固な一面を見せたり、親に反発することも。
探求心が強く、歴史など古いものに強い興味を示すほか、宗教やスピリチュアルなものと縁が深いでしょう。
月柱の十二運に「墓」がある人の特徴は?
月柱は、仕事面での性質、青年期の運勢を表します。
月柱の十二運に「墓」がある人は、真面目で精神が強く、自身も周囲から助けの手を得られるタイプ。
研ぎ澄まされた集中力と1つのことを探求する力を活かす仕事で才を発揮しやすく、研究職や事務職に適性があるでしょう。
奉仕精神を活かしてカウンセラーや医療関係も向いていますが、本心を表に出せない控えめな性格なのでストレスを溜めやすいため、大人数の仕事は合わないことも。
優しく忍耐強い一方、凝り性な一面が強まると周囲の意見を聞かずに物事を進めてしまう頑固さが現れることもあります。
日柱の十二運に「墓」がある人の特徴は?
日柱は、恋愛やプライベートな性質、中年期の運勢を表します。
日柱の十二運に「墓」がある人は、思慮深い反面、内向的で物事をネガティブに考えてしまうため、悩みを抱え込みやすいタイプ。
節約家な一方、凝り性でさまざまなことを溜め込む性質があるため、収集家な一面も。
自己主張が苦手なため恋愛も奥手ですが、一度付き合えば献身的に相手に尽くします。
また日柱の十二運に「墓」がある人は、中年期に人生の前半と後半の運が入れ替わる傾向があるため、生まれが裕福だと後半で貧しくなったり、逆に生まれが貧しいと後半で恵まれるでしょう。
時柱の十二運に「墓」がある人の特徴は?
時柱は子供や目下との関係、仕事での能力、晩年期の運勢を表します。
時柱の十二運に「墓」がある人は、忍耐力があり、人生の後半でコツコツと努力を続けてきたことが実を結ぶ人です。
幼少期は病弱で思いのままに動けないことが多いですが、地に足をつけて慎重に生きていくことが最終的に幸運を招くでしょう。
晩年は孤独になる傾向があり、子供運も低く、子宝に恵まれない人や子供のことで苦労をする人が多いです。
しかし後継者運には恵まれるため、家業を引き継いでくれる人が見つかり、安心して自分自身の使命を全うできるでしょう。
墓と通変星の組み合わせでみるあなたの強み
また、四柱推命の通変星との組み合わせを見ていくことで、さらに詳細にあなたの強みがわかります。
墓と10個の通変星との組み合わせを以下でそれぞれ解説します。
墓と比肩(ひけん) |
\あなたの通変星は何?/
墓と通変星「比肩(ひけん) 」の組み合わせ
墓と「比肩」は、他人に尽くすことで力を発揮できる組み合わせです。
意志が強く、コツコツと目標に向かって努力できるストイックな比肩の性質に、協調性を重んじ人に尽くすことにやりがいを感じる墓の要素が加われば、信念を持って周りの人に尽くし引っ張っていく、優しいリーダーとなれるでしょう。
ただ気を張りやすいので、リラックスする時間を持つことも大切です。
\比肩の詳しい記事はこちら/
墓と通変星「劫財(ごうざい) 」の組み合わせ
墓と「劫財」は、着実に豊かさを築いていく組み合わせです。
力強い行動力と決断力で物質的な財を築いていくのが得意な劫財の性質に、しっかり者で蓄財の才や家を守る力がある墓の要素が加われば、堅実的に財を築き守っていく資産家の才能が生まれます。
ただこだわりが強くなると頑固さが目立ち他者と衝突しやすいので注意しましょう。
\劫財の詳しい記事はこちら/
墓と通変星「食神(しょくじん) 」の組み合わせ
墓と「食神」は、社交性と奉仕精神を兼ね備えた組み合わせです。
明るく楽しいことが大好きで、人に愛される才能を持つ食神に、献身的に相手に尽くす控えめな優しさを持つ墓の要素が加われば、コミュニケーション能力と包容力の両方をあわせもつバランスの良さが生まれます。
墓の要素が強くなるためあまり自己主張はできませんが、聞き上手で一緒にいるとホッとできる安心感があります。
\食神の詳しい記事はこちら/
墓と通変星「傷官(しょうかん) 」の組み合わせ
墓と「傷官」は、優れた感性で物事を探求する力を持つ組み合わせです。
繊細で独特な感性を持つ傷官に、現実的で探求心の強い墓の要素が加われば、1つのことを高い集中力を持って極めていく力が生まれます。
傷官のクリエイティブなイメージを、墓の堅実性と実現力で形にし、これまでにないものを生み出すことも出来るでしょう。
\傷官の詳しい記事はこちら/
墓と通変星「正財(せいざい) 」の組み合わせ
墓と「正財」は、正当な方法で着実に財を築いていく組み合わせです。
物事を真正面から誠実に取り組み、財をしっかり管理する正財の性質に、堅実性と倹約家の才をもつ墓の要素が加われば、安定感と実行力が高まり、成果も財もコツコツと積み上げていけるでしょう。
周囲からの信頼も厚いですが、少し堅物なところがあるため、時には遊びを覚えるのも大切です。
\正財の詳しい記事はこちら/
墓と通変星「偏財(へんざい) 」の組み合わせ
墓と「偏財」は、柔軟性と堅実性をもった資産運用ができる組み合わせです。
人脈や世の流れをうまくキャッチして財に変換していく能力を持つ偏財に、金銭感覚がしっかりとしている倹約家の墓の要素が加われば、時に大胆に攻めて財を築く行動力と、財をしっかり守る堅実性を兼ね備えた資産運用ができます。
証券や為替など、流動的な資産運用を得意として、金融関係で活躍できるでしょう。
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墓と通変星「正官(せいかん) 」の組み合わせ
墓と「正官」は、鍛錬を積み重ねて成果を出す組み合わせです。
品行方正で使命感が強いストイックな正官に、真面目で努力家の墓の要素が加われば、コツコツと物事に粘り強く取り組むことで最後に大成する性質が強まります。
どちらも誠実で温厚な気質のため、人に好かれやすいでしょう。
ただ曲がったことが嫌いなため他人に厳しくでてしまうことがあります。
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墓と通変星「偏官(へんかん) 」の組み合わせ
墓と「偏官」は、周囲の意見を柔軟に取り入れながら目標に進んでいける組み合わせです。
面倒見がよく、リーダーシップのある偏官に、現実的な考え方を持ち人に尽くす優しい墓の要素が加われば、柔軟性と堅実性を兼ね備えたバランスの良い感覚を持って周囲の人を引っ張っていく力が強まるでしょう。
周囲への気配りも長けているので、組織をまとめるバランサーとして活躍する人もいます。
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墓と通変星「偏印(へんいん) 」の組み合わせ
墓と「偏印」は、独特な世界観を世に出して成功できる組み合わせです。
ユニークな発想力と強い知的好奇心をもつ偏印に、胆力と持続力をもつ墓の要素が加われば、自分の中にあるものと向き合い、実現できるまで粘り強く取り組む力が強まります。
やがて常識を覆すような新しいものを生み出し、高く評価される人もいるでしょう。
\偏印の詳しい記事はこちら/
墓と通変星「印綬(いんじゅ) 」の組み合わせ
墓と「印綬」は、伝統や知的分野への学びをじっくり深めていく組み合わせです。
高い知性と勤勉さをもつ印綬に、真面目にコツコツと物事を続ける努力家の墓の要素が加われば、1つのことを深く掘り下げ探求する力が強まります。
墓は古いものと縁が深いため、伝統・文化や歴史などの分野の専門家になる人もいるでしょう。
\印綬の詳しい記事はこちら/
【最後に】墓の人の運勢傾向
墓の人は「埋葬され身動きが取れない状態のエネルギー」を持つため、アップダウンの少ない安定した人生を送る傾向があります。
一攫千金を得るような大きなラッキーがあまりない代わりに、大きく挫折するようなこともないでしょう。
焦ったり、野心を持って無理に活躍しようとすると、逆に失敗しやすくなり、運気の低下を招いてしまいます。
のんびりとマイペースに過ごすことが運気の安定に繋がります。
人と比べず、自分らしくいることで、晩年にはこれまで積み重ねてきた努力の成果が花開くでしょう。
恋愛では思い通りになりにくいことが多いですが、時間をかけて自分磨きをすることで向こうからきてくれるようになります。
\四柱推命で詳しく占いたい方はこちら/
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長生(ちょうせい) | 沐浴(もくよく) | |
冠帯(かんたい) | 建禄(けんろく) | |
帝旺(ていおう) | 衰(すい) | |
病(びょう) | 死(し) | |
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