年賀状の時期になると話題になる干支。
馴染み深い干支ですが実は運勢を鑑定する有名な占術・四柱推命でも干支が使われています。
干支は「十二支」「十干」を略した言葉で、四柱推命では生年月日から割り出したこの2つを当てはめて鑑定します。
そこで、この記事では「十二支」「十干」の意味を詳しく解説していきます。
目次
四柱推命の「十二支」って何?
十二支は紀元前の中国で暦や時間を表すために生まれたもので、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥の12種の動物で構成されています。
十二支の起源として神様の元に新年の挨拶に行く話が有名ですが、実は動物が採用されたのは後のこと。
元々は年を数える時に使っていた木星の公転周期を12等分にしたことが始まりだと言われています。
この十二支を浸透させるため後に動物が当てはめられました。
四柱推命では人間性を表す時に用いられます。
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●四柱推命の十二支の「子(ね)」の意味とは?
十二支の中で1番目の動物の「子(ね)」はネズミです。
ネズミの繁殖力の高さから子孫繁栄の願いを込めて当てはめられました。
四柱推命では、「細かなことによく気が付く気配り屋」「柔和で愛情深い」「きれい好き」「無駄を好まない清廉さ」「真面目」「エネルギーに満ち実行力と創作力がある」という意味があります。
●四柱推命の十二支の「丑(うし)」の意味とは?
十二支の中で2番目の動物の「丑(うし)」は牛です。
当時、荷物の運搬や田畑の耕しなど生活に欠かせない動物で、力強さの象徴であることから当てはめられました。
四柱推命では、「忍耐力」「前進できる力強さ」「責任感がある」「他者への教示が得意」といった意味がある一方、「好き嫌いが激しい」という意味もあります。
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●四柱推命の十二支の「寅(とら)」の意味とは?
十二支の中で3番目の動物の「寅(とら)」は虎です。
勇ましさや才覚を表す動物ゆえに十二支に選ばれたそうです。
四柱推命では「誠実さ」「大胆な行動力」などの意味がありますが、「楽天的」「軽率」「おせっかい焼き」など、勇ましさの一方で危うさも持つという人間の内面の両面性がうかがえるような意味があります。
●四柱推命の十二支の「卯(うさぎ)」の意味とは?
4番目の「卯(うさぎ)」は兎です。
特徴でもある跳躍力から、向上や飛躍の意味を込め十二支に選ばれました。
四柱推命では「温厚」「愛嬌のよさ」「可愛がられる気質」という意味がある一方、内面を表すものでは「本音を人に隠す」という意味もあります。
また「持久力は乏しいが俊敏に動ける」という意味もあります。
●四柱推命の十二支の「辰(たつ)」の意味とは?
十二支の中で5番目の動物の「辰(たつ)」は龍です。
龍は空想上の生き物ですが、古来より権力の象徴として十二支に当てはめられました。
四柱推命では、「強い独立心」「高いコミュニケーション力」「負けず嫌い」といった内面の強さを表す意味のほか、「つかみどころがない自由な気質」「短気」という意味があります。
●四柱推命の十二支の「巳(へび)」の意味とは?
6番目の「巳(み)」は蛇です。
脱皮を繰り返し成長することから、再生や永遠、生命の象徴として十二支に当てはめられました。
もともと蛇は金運の象徴なので、四柱推命でも「恵まれた金運」のほか、「器量のよさ」「才能」「努力家」という意味があります。
また「嫉妬深い」「思い込みが激しい」という一面もあります。
●四柱推命の十二支の「午(うま)」の意味とは?
十二支の7番目の動物の「午(うま)」は馬です。
牛と同様、馬は生活に欠かせないパートナーであるほか、健康や豊穣の象徴だったので十二支に選ばれました。
四柱推命では、「交際上手」「人気者」「陽気」「高い実行力」といった意味がある一方、「見栄張り」「短気で損をしやすい」といった側面を表す意味があります。
●四柱推命の十二支の「未(ひつじ)」の意味とは?
十二支の中で8番目の動物の「未(ひつじ)」は羊です。
群れで生活をする動物であることから、家内安全の象徴として十二支に当てはめられました。
四柱推命では、「堅実」「努力家」「強い研究心」「先見の明」「熱い人情」という意味のほか、草食動物らしからぬ「野心家」という強い一面を表す意味も込められています。
●四柱推命の十二支の「申(さる)」の意味とは?
十二支の中で9番目の動物の「申(さる)」は猿です。
猿は、知能の高さから古来より神の使いと崇められ、賢者を象徴する動物として十二支に選ばれました。
四柱推命では、「創造性」「かしこい」「手先が器用」という賢明さや能力の高さを表す意味が多い一方、「強い虚栄心」「権威を追い求める」という意味もあります。
●四柱推命の十二支の「酉(とり)」の意味とは?
十二支の10番目の動物の「酉(とり)」は鶏です。
十二支の酉は鳥類全てではなく、特にニワトリを表しています。
商売繁盛の象徴とされ、今でもそれにちなんで「酉の市」という言葉あります。
四柱推命では「早熟」「一度取り掛かると完璧にこなす」「頭の回転が速い」のほか、「気移りが多い」という意味があります。
●四柱推命の十二支の「戌(いぬ)」の意味とは?
十二支の中で11番目の動物の「戌(いぬ)」は、犬です。
古くから人間の近くで共に生き愛されてきた犬は、忠義の象徴であることから十二支に選ばれました。
四柱推命では、「鋭い直感力」「人に尽くす」「義理固い」といった忠実さや誠実さを表す意味がある一方、「初対面の人にはまず警戒する」という意味もあります。
●四柱推命の十二支の「亥(いのしし)」の意味とは?
12番目の「亥(いのしし)」は猪です。
猪の肉は古来より万病に効くとされ、猪は無病息災の象徴でした。
また”猪突猛進”という言葉の通り強い行動力と情熱の動物であることから十二支に選ばれました。
四柱推命では、「強い意志」「頑固」「厳しく見えるが実は優しい」「興味がないものには淡白」の意味があります。
四柱推命の「十干」って何?
十二支に比べてメジャーではありませんが、実は「十干(じっかん)」も古代中国で生まれた思想です。
「甲(きのえ)」「乙(きのと)」「丙(ひのえ)」「丁(ひのと)」「戊(つちのえ)」「己(つちのと)」「庚(かのえ)」「辛(かのと)」「壬(みずのえ)」「癸(みずのと)」の10個の要素を10日間を一区切りにして当てはめたものです。
十干は陰陽説と五行思想が合わさってできた陰陽五行思想で空間を表しています。
●四柱推命の十干の「甲(きのえ)」の意味とは?
「甲(きのえ)」は陰陽分類は陽、五行分類では木を表します。
「ポジティブに目標に向かっていく向上心」、「優しさと思いやりに満ち溢れた陽の気質」の意味があります。
また大地に根を張ってどっしりと構えた木のように、「コツコツと着実に頑張るマイペースな性格」「忍耐力」も持っています。
また「実直さ」「誠実さ」の意味もあり、「嘘や曲がったことを嫌う」性質もあります。
●四柱推命の十干の「乙(きのと)」の意味とは?
「乙(きのと)」は、陰陽分類は陰、五行分類では木を表します。
「優しすぎる」一面があり、ゆえに主張することが苦手です。
「素直」さも強く、周囲の人に可愛がられる性質があります。
一見儚げな印象ですが、実は「嫉妬心や独占欲が強い」面があります。
●四柱推命の十干の「丙(ひのえ)」の意味とは?
「丙(ひのえ)」は、陰陽分類は陽、五行分類では火を表します。
「元気で明るい」性質が強く、いつも「行動性」と「積極性」があります。
リーダーに向いている性格で、もともと競争心も備わっているのでトップを目指していくことになるでしょう。
ただ「短気」「せっかち」な面があり、結論を急ぎがちなところがあります。
●四柱推命の十干の「丁(ひのと)」の意味とは?
「丁(ひのと)」は、陰陽分類は陰、五行分類では火を表します。
「高い知性」と「ずば抜けた観察力」を持ち、会話能力が高くキレがあります。
クールに見られることもありますが、意外にも「義理人情に厚い」一面を持っています。
「賢く何事も用意周到」ですが、考えすぎるきらいがあります。
●四柱推命の十干の「戊(つちのえ)」の意味とは?
「戊(つちのえ)」は、陰陽分類は陽、五行分類では土を表します。
大地のようにどっしりしているので精神が安定しており、「温厚」で「大らか」です。
情にも熱く、人をサポートすることに生き甲斐を感じています。
また高い地位に昇りつめても立場関係なくフラットに人と接することができます。
ただ基礎が安定している分「変化を嫌う」ところがあります。
●四柱推命の十干の「己(つちのと)」の意味とは?
「己(つちのと)」は陰陽分類は陰、五行分類では土を表します。
「優しさ」と「包容力」がありますが、見かけほど純粋ではなく、したたかさも秘めています。
大局だけでなく小さなことにも気付ける細やかさがあり、忍耐力もあるのでコツコツと時間をかけて物事を成していく性質があります。
●四柱推命の十干の「庚(かのえ)」の意味とは?
「庚(かのえ)」は、陰陽分類は陽、五行分類では金を表します。
「頭脳明晰」で「冷静」な一方、「ロマンチスト」で「美意識が高い」一面があります。
クールなようで熱く、「目立ちたがり屋」な側面もあります。
また「正義感」が強く、「義理堅い」古風なところもあります。
●四柱推命の十干の「辛(かのと)」の意味とは?
「辛(かのと)」は陰陽分類は陰、五行分類では金を表します。
「繊細」な性質を持っており、何事にも「敏感」です。
ゆえに世間体を気にしがちな一面があります。
嗜好としては「新しいもの」「高級なもの」に強い興味があります。
●四柱推命の十干の「壬(みずのえ)」の意味とは?
「壬(みずのえ)」は陰陽分類は陽、五行分類では水を表します。
「楽観主義者」「大らかさ」な性質があり、「社交的」で「お世話好き」な一面があります。
「自由」が好きな反面「束縛」を嫌いますが、柔軟性が高く、「変化に対応する能力」は飛び抜けています。
●四柱推命の十干の「癸(みずのと)」の意味とは?
「癸(みずのと)」は陰陽分類は陰、五行分類では水を表します。
「温かい人柄」で「人情に厚い」面があるので、「人材を育成する能力」に長けています。
また「潔癖」で「正直者」なので、規則や道徳をきっちり守ります。
しかし頑固かと思いきや、「気が小さく内向的」な一面もあります。
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